2011年7月25日月曜日

ツール閉幕

今年のツールが閉幕しました。いつものことだけど、グランツール終了後はなんとなく寂しい気持ちになりますね。

個人総合優勝は、最後の個人TTで見事逆転を決めたエヴァンス。チームに強力な山岳アシストが欠けることもあって、アルプス越えでは孤軍奮闘な状況になりがちですが、我慢に我慢を重ね、得意の個人TTでタイムを稼ぐことに成功!鮮やかでしたね。

逆に、1分近いリードを持っていたシュレク弟は、苦手な個人TTでタイムを落とし、これで3年連続の2位フィニッシュ。個人的に、シュレク兄弟がいまいち好きになれないこともあって、ツール終盤はエヴァンス頑張れなスタンスで応援してましたが、TTで逆転された後のゴールシーンで、明らかにがっかりしてた表情をみると、さすがに気の毒な気もしてきたけど、これが勝負の世界なわけで、勝者は一人ということで、まだまだ若いんだし、来年以降もチャンスは続くでしょう。

ジロに続いてのダブルツール達成も期待されたコンタドールは結局5位フィニッシュ。山岳で遅れる、という今までに見たことのないシーンに衝撃を受けてしまいましたが、特に過酷なコース設定だったと言われる今年のジロの後ではコンディションを再び整えるのは非常に厳しかったみたいですねー。個人総合優勝が遠のいた後にみせた積極的な逃げに、王者の意地をみた気もするけど、残念ながら最後まで結果には繋がりませんでした。ジロでの圧倒的な強さに、この人がグランツールにでてくるだけで盛り上がりが欠けちゃう!くらいの印象が出来つつあったけど、いくら強い選手でもやっぱり人間なんだなぁと思いました。

他に今回のツールは、最初の週で繰り返し発生した集団落車によるエースのリタイヤが多くて、出だしで応援のモチベーションがちょっと落ちちゃいました(特にレディオシャック勢に続いた災難がなぁ…)が、前半に魅せたマイヨ雷神さまの活躍と、中盤から終盤までマイヨジョーヌを着続けたヴォクレースの活躍が強く印象に残りましたね~。

あとは、毎度のことながらHTCハイロードの牽きから発射されるカヴェンディッシュの圧巻スプリント、ステージ2勝を飾ったボアッソン(シャンゼリゼでも、カヴェンディッシュについていけたのはこの人だけでしたね)の勝利とかが記憶に残ったかな?

逆に、ニキ・セレンセンのバイク接触とか、フレチャとフーガ―ランドが巻き添えを食らった車との接触事故とか…ありえない事故なんかも。レースが興行として盛り上がるにつれ、メディアもより際どいシーンを捉えたくなるのかもしれないけど、こういう事故でレースに悪影響が出るのは避けて欲しいものです。

好きな選手の中では、去年のジロでみせた山岳での爆発力が出せなかったバッソへの残念感、序盤の落車の影響で早々にリタイヤしちゃったボーネン、期待された個人成績では結果を残せなかったマルティン(個人TT勝利はすばらしかったけど!)等々、応援しがいがないまま終わっちゃいましたが、また来年以降に期待しよぅ…。

つか、HTCハイロードのスポンサー探しは結局どうなったんだろう?

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