2012年4月2日月曜日

ロンド・ファン・フラーンデレン


レース直前まで、あまりにもオメガファルマQSTのチーム状態が良くて、好事魔多しというし、本番では何かやらかしちゃうんじゃ…と勝手に心配してたんですが、終わってみればボーネン&チームが実力通りの結果を出しましたね!ボーネンはこれでロンド3勝目、ここ数年の鬱憤を晴らすようなビッグタイトル獲得おめでとうございました。

印象的だったのは、レース実況中に栗村さんが何度か言ってた「ボーネンらしくない」レースっぷりで、良くも悪くもこの「ボーネンらしくない」走りが今回のレース結果になったんじゃないだろうか?と思ってる。ここでいうボーネンらしさというのは、攻めに攻めまくるスタイルのことだと思うんだけど、ここでアタックしちゃうの?的なサプライズが最後までなく、そしてスプリントで勝負を決めるという、言い方は悪いけどちょっとおもしろみにかける勝ち方ではあったかも。E3プライスの時なんかは、石畳の登りで脚を計るようなアタックを見せていたみたいだから、今回も攻めのレースを見せるんじゃないかと期待してた分、そう思っちゃったのかもしれない。

で、自分なりになぜボーネンがおとなしいレースをしたのか考えてみた。

・単に脚がなかった説。レース後ボーネンのインタビューで、「今日はそんなに調子がよくなかったんだよ」発言もあるようだし、自分の調子を冷静にみての判断だったのかもしれない。

・チームのレース運びが盤石で、自分から動く必要がなかった説。シャヴァネルはマークが厳しくて逃げに乗れなかったけど、2回目のクワレモントで集団を破壊したアタックは強烈でしたね。途中ことごとくアタックをつぶしてたスティーグマンスとか、最後まで先頭集団に残っていたテルプストラとか。ラストにポッツァートとバッラン3人の逃げが決まったのも、テルプストラとシャヴァネルのアシストが大きかったに違いない。

・レース中3回通るクワレモント~パテルベルグを無事こなすために力を温存していた説。まぁ、普通に考えるとこれだよね。三度目のパテルベルグ、もうちょっと距離が長かったら、下手するとポッツァートとバッランに置いていかれたかも…な走りっぷりだったし、ボーネンも今回のコースレイアウトに対して攻めの走りより守りの走りのほうが重要だと判断したのかも。

・周りからのマークが厳しくて動くに動けなかった説。ボーネン自身E3とヘントを連勝中だっただけでなく、シャヴァネルやテルプストラも絶好調とあって、明らかに他のチームはQSTをみる形でレースしてましたね。だからこそ、2回目のクワレモント辺りまでレースがおとなしかったのかもしれないけど。

・去年のロンドでやったアタックに非難が集中してトラウマになった説。いや、非難が集まったのかどうかは知らないけど、結果としてカンチェラーラに火をつけただけだった例のアタック、俺未だに意味がわからないもん。さすがに懲りたんじゃないのかなぁ…とか思ったり。

・ポッツァートに逆ストーカーをやってみたかった説。ボーネンもずっとローテーションに入ってたからそんなわけはないんだけど、ネタ的に…w

・最大のライバル、カンチェラーラがリタイアして張り合いが無くなった説。これはこじつけだなw しかし、レディオシャックも最後までアシストが3人前に残ってたようだし、カンチェラーラが落車してなかったらどんなレースになってたんだろうなぁ…と思わずにはいられない。

ロンド・ファン・フラーンデレンとパリ~ルーベは、数あるワンデーレースの中でもサバイバル度が格別に高い印象があるので、今年みたく比較的大きな集団のまま終盤を迎えるというのはどうなんだろうなぁ…と少しばかり思いました。新コース設定でレースがどう動くか、誰もが読めなかったから余計に慎重なレース展開になったのかもしれないな。来年も今年の同じコースなのかはわからないけど、一観客として無責任な意見を言うならば、やっぱり残り100キロ地点くらいからチーム感の思惑がぶつかり合うようなレースがみたいっす。

レース結果
落車続発のフランドル決戦 王者ボーネンが史上5人目となる3度目の優勝


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