2011年8月31日水曜日

レオパード・トレックとレディオシャックが合併?の噂話

ここ数日、TwitterのTL上にもこの話題がちょくちょく流れていて、さすがにネタだろうと思って流してたんだけど…。なんだかガゼッタ紙でも取り上げられているらしいですよ?

噂それとも事実? レディオシャックとレオパード・トレックがチーム合併  | cyclowired

とはいえ、噂のレベルであって、実際どうなのかはわからないわけだけど…。この話について、カピパラさんがわかりやすい感想を述べてましたが、これは私も完全に同意であります。

2011年8月20日土曜日

ブエルタ・ア・エスパーニャ開幕!

ツールが終わってまだそんなに時間が経った気もしないけど、気がつけば今日からブエルタの開幕ですね。例年より一週間前倒しのスケジュールの影響も大きいんだろうけど、例年よりも優勝狙いの選手が多いような…?気のせいかな。

地中海沿いのリゾートで開幕 超級シエラネバダと2つの激坂バトルに注目 | cyclowired
33年ぶりにバスクを通過 「魔の山」アングリルでマイヨロホ争いは決着 | cyclowired
灼熱のグランツール最終戦に挑む有力選手たち 日本からは土井が初出場 | cyclowired

コースプロフィールをチェックしてると、「魔の山」アングリルが…。前回ブエルタでアングリルを登ったのは2008年らしく、その時はまだサイクルロードレースに興味がなかったんで、この山が「魔の山」と呼ばれる由縁がまだ実感できていないんだけども。そうは言っても、
平均勾配10.2%・最大勾配23.5%の悪名高き超級山岳アングリル峠が、142.2kmの短いコースの最後に鎮座する。後半にかけて13〜20%の勾配を刻むアングリルは、トップ選手でもバイクが蛇行するほどの激坂であり、ヨーロッパで一二を争うほどの難易度。
というコース解説を読むと、半端じゃないことだけは理解できるw というか、よくもまぁこんな山をコースに組み込んでしまうものです。

例年、ブエルタはほかのグランツールほどテンションが上がらなかったりするんだけど、今年はどうだろうか。がっつりライブ中継を楽しむだけの余裕もそんなになさそうだし、要所をしっかりおさえる程度で向き合いたいと思う次第です。

BMCの選手補強

フースホフトのBMC移籍に続いて、今度はジルベールのBMC移籍も正式に発表されましたね。ジルベールの移籍先は、結構前からBMCではと噂されていたのでそれほど驚きはなかったけど、それでも「BMCかぁ…」と思ってしまうこの心境はどうしたもんですかね。

ジルベールが来季BMCレーシングに移籍 3年契約のサイン交わす | cyclowired
フースホフトがBMCレーシングチームに移籍 三代世界王者が揃う | cyclowired

BMCの選手補強、たとえばHTCのTJを連れてくるってのは、山岳アシストがまだ弱いチーム事情と一致していてとても納得いくわけです。でも、ジルベールとフースホフトってのはどうなんでしょう。この二人がBMCに加入したことによるチーム事情って、今年のオメガファルマ・ロットに近いと思うんです。

今期に入って、オメガファルマ・ロットにはグライペルが加入し、一緒に何人かHTCからアシストも連れてきて、今までのチームにはなかったゴール前スプリントを競える力を手に入れた。ただ、グライペルとしては、HTCにいた頃に出場できなかったツールに出たいという希望が当然あって、実際その念願がかなってツールに出場することもできた。

ただ、オメガファルマのチーム目標は、去年結果の残したヴァンデンブロックの総合狙いであって、グライペルはトレインを組めるようなアシストを連れてツールにでることは出来なかった。さらには、今期強すぎるほどのリザルトを残してきたジルベールもツールに参戦。これによって、単独スプリントによるポイント賞狙いのグライペル、ステージ勝利狙いのジルベール、個人総合の表彰台狙いのヴァンデンブロックという、選択肢の沢山あるチームができあがったわけだけど…。傍からみても、こんな中途半端なチーム構成で結果を残せるのだろうか?という疑問がわき上がるわけで。

そして、その不安どおり、ツール序盤でヴァンデンブロックとジルベールがゴール前で協調体制とれずに共倒れするシーンだったり、ポイント狙いの形で動いたジルベールをみたグライペルが「こんなのチーム戦じゃない」的なコメントを残したり…、まぁある種、期待通りの展開になりました。ヴァンデンブロックが落車による怪我の影響でリタイヤしたことで、そのチーム内の混乱も落ち着くという、悲しむべきか喜ぶべきかいまいちわからない結末を迎えたうえ、終わってみればステージ3勝というリザルトを残していて、チームとして決して失敗じゃなかったとは思うんだけどそれは結果論であって、仮にヴァンデンブロックがリタイアしてなかったら、このチームはどうなっていたんだろう…?というのは未だに興味のあるテーマだったりする。

で、話を元に戻すとBMCのチーム構成。当然、今年のツールでみごと初優勝を飾ったエヴァンスが中心であることに代わりはないでしょう。そこに、ワンデーレースに強いジルベール、北のクラシックのようなタフなレースに強いスプリンターフースホフトが加入。多分春先はうまく役割分担が出来ると思うし、それこそチームがうまくフィットするとクラシックで勝利を量産しちゃうことも可能なチーム編成になりそうな気もする。今年のアルデンヌクラシックで、ジルベールをアシストするヴァンデンブロックをみて、これは強力なアシストだなぁ…とか思った記憶があるけど、来年にいたってはジルベールをアシストするエヴァンスといったシーンも見れるわけですよ。これはずるいw

ただ、やっぱり問題になるのはツールの編成じゃないのかなぁ…と。エヴァンスからみて、グランツールにおけるジルベールとフースホフトの立場は、総合優勝を狙ううえで、うまくまとまるんだろうか。今年のオメガファルマと同じようなことにならないだろうか、とかね。

あとは、やっぱり実績のある選手を(おそらく大金を積んで)引っ張ってくるBMCのやり方がなぁ…。ロードレースの世界でも、最近は資金が潤沢にあるチームが、お金を積んで選手を集めるケースが増えてきてると思うんだけど、BMCの集め方が一番えげつないようにみえちゃう。たとえば、最近だとスカイやレオパード・トレックなんかも、同じように選手を集めた印象があるけど、例えばスカイの場合はイギリス人によるツール勝利という目標があって、レオパードの場合もシュレク兄弟のためのチームというふうに、一応チーム方針がファンにも見えているわけですよ。でも、なんというかBMCの場合は見境がないというか…。いや、これは個人的なやっかみというか、銀河系集団的チームが好きになれないという性格に起因してるいちゃもんだという認識はあるんだけどさw

ヨーロッパで、BMCのようなチームって人気でるもんなのかなぁ…?

2011年8月19日金曜日

オメガファルマ・QSTの明日はどっちだ?

トニ・マルティンの移籍先がオメガファルマ・QSTになったみたいですね。HTCハイロード解散の報から先、マルティンがどのチームに移籍するのか気になっていたんだけど、ちょっと意外な選択だったかな?これで、HTC組からはベリトス兄弟、マルティンに、チームディレクターのブライアン・ホルムがオメガファルマ・QST入りに。これはいい補強と言えるんじゃないでしょーか。

とは言え…。なんだかもう、QSTというチームがどこを目指したチームになるのか、私にはさっぱりわからなくなりましたw 今までは、もうなんといっても春先のクラシックの勝利が至上主義だったわけで、グランツールなんかでは非常に地味な存在になってたけど、オメガファルマとの合併に加えて、ベリトス兄とマルティンの加入によってオールラウンダーの層がいきなりあつくなったわけで。こうなると、当然チーム編成としても、今までのクラシック重視とは行かなくなるでしょう。そもそも、オメガファルマ側の選手は、だれがこのチームに加入するのかもよくわかってないし、チームに属する選手数も多くて30人までなわけだし、今までQSTにいた選手も相当数あぶれることになるんじゃないだろうか?先日、ここのところ結果をあまりだせていないボーネンが2年契約を結んだ、というニュースを読んだ記憶はあるけど、他の選手達はどうなるんだろうね。シャヴァネルとか。契約更新したんだっけか。

個人的にクラシック至上主義という方針は大好きだったんだけど、今後の目指す方向がグランツールよりになっちゃうようなら、個性のあるチームが減ってしまって残念です。まぁ、ベルギー人が主力である限り、クラシックへの情熱がなくなるとは思えないんだけどさ。

HTC組の移籍情報も、有力所はだいたい見えてきたところだし、そろそろ各チームの来期の構想も固まりつつあるとは思うんで、オメガファルマ・QSTの来期メンバーも明らかになることでしょう。中途半端なチームにならないといいんだけども。

2011年8月16日火曜日

コールドプレイの「Every Teardrop Is a Waterfall」

コールドプレイの「Every Teardrop Is a Waterfall」を聴くと、ついつい今年のツールを連想してしまう。のは、Jスポーツのツール放送で、番組終了時にこの曲が流れていたからなんだけども。是非、来年になって、今年のツールをつかったフィラーを流す際は、この曲をBGMとして使っていただきたい所存。ツールのフィラーといえば、(・∀・)ヘーイマンマンマ♪で有名(?)な定番曲「Life In a Northern Town」が最近になって使われなくなって、個人的にいまいち雰囲気が盛り上がらないんだけど、「Every Teardrop Is a Waterfall」であればきっと違和感ない気がする!

あ、去年のツールのフィラーを、「Life In a Northern Town」に差し替えた動画がニコ動にアップされていたので、ここにも貼っておこうっと。

2011年8月8日月曜日

チームHTCハイロード、解散に…。

ツールの前からいろいろと噂が流れていたHTCハイロードの時期スポンサー探しの件、結局はチームの解散という一番悲しい決着となってしまいました。ことの顛末は、このエントリーが一番わかりやすいのではないでしょうか。

HTC解散-ステイプルトンが最後まで交渉していた相手

HTCのトレインの美しさは、私がサイクルロードレースにはまり始めてから一番わかりやすいものだったし、有力選手が移籍で出ていってもそれ以上に選手補強がうまく回るチームマネジメントだったり、最近はカヴェンディッシュに代表されるゴール前スプリント以外の勝利なんかも増えてきたところで、来年はどんなチームになるのか楽しみにしてたんだけども…。本当に残念です。

サイクルロードレースは、他のメジャースポーツのように入場料による収入がない、だったり、放映料権の分配の仕組みも(おそらく)確立されていないという、言ってみればスポンサード以外の収入源がないというスポーツ事情があって、スポンサー名の露出に見合う成果がないとスポンサードする意義を見いだせないという難しい面があって、同一企業が長い期間にわたってスポンサーを続けることがめったにないという、チーム運営にはとても難しい一面があるわけですね。ここ数年、もっとも成功したチームの1つであるHTCハイロードのようなチームでも、チームを支えるだけの広告料を出せるスポンサーを見つけることができない、いや、HTCハイロードの場合はチームが成功しすぎて、豊富なタレントを支えるには必要な広告料も増えてしまったという事情もより話を難しくしたんだろうけど、今後も同じ道を歩むチームも当然出てくるだろうし、本当にどうにかいい枠組みができないものか、考えてしまいますね…。せっかく軌道に乗ったチームがこういう事情で分解してしまうのは、観てる方もつらいし、それが好きなチームであれば、下手すると競技への情熱までも失いかねない分、どうにかならないもんですかね。

誰がどのチームに移籍していくのかも当然気になるし、来期に向けた移籍話も一筋縄でいかないかもしれないな。マルティンはどのチームにいくんだろ。