2012年3月6日火曜日

ストラーデ・ビアンケ

先週土曜日に、イタリアのトスカーナ州で開催されたストラーデ・ビアンケをストリーミングにて観戦した。歴史が浅いのにかかわらず既に多くのファンを獲得していると言えるこのレース、見所はやっぱりこの写真に代表される未舗装区間。近年はジロでもコースの一部として取り入れられるようになりましたね。パヴェほどのアクシデントは起こりにくいんでしょうけど、砂煙の舞う光景は、何かが起こりそうな予感をひしひしと伝えてきますよね。

さて、今年のレース。序盤、中盤と逃げを打ったレディオシャック・トレック勢がカンチェラーラを温存しながらレースをコントロールし、それにBMCが対抗する展開になりました。序盤がどんなレースだったのか把握できてないんだけど、ストリーミングで観戦しはじめた時にはイケメンが単騎で逃げていて、それを追う集団はバッランとファンアーヴェルマートがカンチェラーラを見据えながらレースを進めていく。さらに後ろの集団にジルベールなどの有力選手がいたようだけど、前に追いつけるようなタイム差じゃなくなりつつあり、終了モード。

残り距離がなくなってきたところで、先にレースを動かしたのはBMCのファンアーヴェルマート。それをすぐにチェックしたカンチェラーラが、早々に追い抜いて無双モードに突入。カンチェラーラを追走する小集団が形成されたものの、最後まで追いつくことなくそのままゴールへ。こういう展開になると、カンチェラーラは本当に強いですね。カタールでも第4ステージで調子の良さそうなところを見せていたけど、さらに状態は上向き中といったところでしょうか。このパターンに持ち込まれたら、よほど追走で協調がとれないと、誰も手を打てない感じですね。レース展開も、チームメイトがずっと逃げてくれたおかげで、終盤までじっくりと機を伺うことができてたようだし、チームとしてこういうレースが出来るようであれば、去年のフランドルやルーベのような惜しい負けが続くこともないかも…という気もしてきますね。

ただ、今年はボーネンとその仲間たちの仕上がりっぷりも非常に良いみたいなので、カンチェラーラがいくら強くても一筋縄ではいかないんじゃないだろうか。昨日のパリ~ニース第2ステージでも、横風区間でオメガファルマQSTが動いて集団を粉々にし、そのままボーネンを勝利に導いたところをみるに、やっぱりチーム状態は非常にいいんでしょう。

逆に、チーム状態がなかなかあがってこないようにみえるのがBMC。ストラーデ・ビアンケでも、個人の状態を度外視して名前だけながめたら最強メンバーなわけだけど、パンクで遅れたジルベールは仕方ないとして、他にレースに参加してたエヴァンス、ヒンカピーにブライスといった面々はレース中に名前を聞かなかった気がするもんな。まだまだ調整中ってことなんだろうけど、ぼちぼちコンディション上げていかないと、少なくとも北のクラシックには間に合わなくなるような…。フースホフトもまだまだみたいだし。経験豊富な選手が多いわけだし、そこはそんなに心配する必要もないのだろうか。

ま、このままけが人がでなければ、フランドルやパリ~ルーベは面白いことになりそうだから、期待は高まるばかりです。はやく1ヶ月たたねーかなぁ…。

出走メンバー
レース結果
「北のクラシック」に向け本格始動 カンチェラーラが砂塵レース制覇


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