2012年12月12日水曜日

今年のレースを振り返る


2012年も、残すところ3週間を切りましたね。

このブログ、春先の大一番であるパリ~ルーベが終わった後はすっかり放置状態になってましたが、決してサイクルロードレースに飽きたわけじゃなくて、Jスポーツで中継のあったレースはほぼチェックしていたのでした。文章を書く気力がなかっただけ、ってやつですね。

さて、1年を振り返るにはまだ早い気もするけど、ことサイクルロードレースに関してはもうシーズンが終了しているので、ここらで今年の印象的だったレースを振り返ってみたいと思います!

今年は、pinterestを使い始めた年でもあるんですが、サイクルロードレースとpinterestの相性が抜群で、印象的な写真を次々とPinしていったおかげで、今年どんなレースがあったのかを振り返るのも自分のボードを眺めるだけで出来てしまうという、この便利さ。せっかくなのでPinした写真から、個人的ベスト5レースをチョイスしてみましたよ。

ちなみに、↓がそのボードです。1年間で443Pin!よくもこれだけ集まったもんです。
http://pinterest.com/hashimukai/cycle-roadrace/

では、早速みていきましょう。どーん!

・パリ~ルーベで独走中のボーネン
http://pinterest.com/pin/82401868152248136/



・ジロ・デ・イタリア第18ステージの表彰台、スプリント賞を逃すことが決定的になり、呆けた表情のカヴェンディッシュ。
http://pinterest.com/pin/82401868152469847/



・ツールで圧倒的なスプリント力を発揮したサガンの変なポーズ。
http://pinterest.com/pin/82401868152701548/



・同じくツールで、22歳にしてステージ勝利を飾ったティボ・ピノーとマディオ監督。マディオ監督の熱さにしびれた!
http://pinterest.com/pin/82401868152738194/



・ブエルタ・ア・エスパーニャ第17ステージ、個人総合優勝に王手をかけていたホアキン・ロドリゲスを、会心のレース運びで大逆転したコンタドール。
http://pinterest.com/pin/82401868153161330/



それぞれの写真に対して、一言ずつ感想も書こうかなとか思ってたけど、写真だけで十分な説得力がありますね。サイクルロードレースって、ライブ実況を楽しむのも醍醐味だけど、写真で振り返るのも魅力的だなぁとしみじみ思いました。

2012年4月9日月曜日

パリ~ルーベ


ボーネンかっこよすぎでしたね!しびれましたよー。年明けから調子の良かったボーネンをみて、パリ~ルーベまでコンディション保てないんじゃね?と心配してたくらいだったのですが、北のクラシック最終戦で一番強いレースをしてくれました。

私がJスポーツの実況に合流したのは、アランベール突入直前のあたり。去年はそこからクイックステップの受難が始まったわけだけど、今年は好調のチーム状態をそのまま難所でも活かせましたね。シャヴァネルが先導してペースアップ、アランベールでいきなり集団が破壊されて、一気にレースはサバイバルの様相に。その後、バッランやフレチャがメイン集団から先行するというちょっと危うい状態になりそうになったけど、ステーグマンスの鬼引きで引き戻し、またもやシャヴァネルが逃げに出てレースを動かすという、チームとしてはやりたい事がそのままできる最高の状態。その調子の良さそうだったシャヴァネルは、パンクによる車輪交換に手間取ってしまって優勝争いからは脱落しちゃって残念だったけど…。

そして、レースの分かれ道になったボーネンとテルプストラによる逃げ作戦。もうね、びっくりしました。そして、その瞬間大丈夫なのかよ!とも思いました。だって、カンチェラーラの戦線離脱によって、今回誰がどう見ても最大の優勝候補だったボーネンが、残り50キロ以上残して逃げに乗ったわけですよ?しかも、一緒に連れてきたテルプストラは、数キロで追走集団にもどって、ボーネンの独走状態になってしまったわけで、いくら調子が良いとはいえ観てるこっちとしては無謀に見えちゃうじゃないですか。これで負けたらどれだけベルギー人から叩かれるんだよ!とかw

ところが今年のボーネンは本当に強かった。五つ星のパヴェ区間を巧みに走り抜け、追走集団との差をじりじりと離していく。追走集団は、メンバーを4人も残していたスカイが、フレチャを筆頭に必死で追っているように見えたけど、前を行くボーネンとの差は開くばかり…。結局差を詰めることなく、そのままボーネンが50キロあまりを独走したまま優勝と相成りました。

レース実況中、ツイッターで「ボーネンはカンチェラーラの亡霊とたたかっている」というツイートをみたけど、まさにそんなレースでしたね。2年前のこのレースで、勝負どころのパヴェ区間で、カンチェラーラに独走を許し、そのまま影を踏むことが出来ず完敗したボーネンだったわけですが、今回のレースでは俺もそういう圧倒的な勝ち方ができる!という自信とプライドがあったんでしょう。先週のロンド・ファン・フラーンデレンでは守りに徹して勝利した印象だったけど、パリ~ルーベでひたすら攻めての勝利、自分の脚質や調子を冷静に見極めながら、終わってみれば北のクラシックで圧倒的なリザルトを残しました。

本来、カンチェラーラがやりそうな勝ち方をしたボーネンの姿をみて、今回のレースでカンチェラーラも走ってたらどんなレースになっていたんだろう…とは思わずにはいられない。まったく別のレース展開になったのかもしれないし、マッチレースになったのかもしれないし、興味は尽きないわけですが、残念ながら今年はカンチェラーラに不運がつきまとってその楽しみはお預けになってしまいました。来年こそは、ロンドとルーベで、この二人のガチンコ対決をみてみたいもんですね。

はー、今年も北のクラシックは楽しかったなー。贔屓のチームが順調すぎると面白さが違いますねw

他を寄せ付けない独走勝利 トム・ボーネンが歴史にその名を刻む
トム・ボーネン勝利記者会見 「4勝目のルーベは特別な走りで勝ちたかった」
Paris-Roubaix (2012) Photos
Triomftocht Tom Boonen na hectische helletocht

2012年4月2日月曜日

ロンド・ファン・フラーンデレン


レース直前まで、あまりにもオメガファルマQSTのチーム状態が良くて、好事魔多しというし、本番では何かやらかしちゃうんじゃ…と勝手に心配してたんですが、終わってみればボーネン&チームが実力通りの結果を出しましたね!ボーネンはこれでロンド3勝目、ここ数年の鬱憤を晴らすようなビッグタイトル獲得おめでとうございました。

印象的だったのは、レース実況中に栗村さんが何度か言ってた「ボーネンらしくない」レースっぷりで、良くも悪くもこの「ボーネンらしくない」走りが今回のレース結果になったんじゃないだろうか?と思ってる。ここでいうボーネンらしさというのは、攻めに攻めまくるスタイルのことだと思うんだけど、ここでアタックしちゃうの?的なサプライズが最後までなく、そしてスプリントで勝負を決めるという、言い方は悪いけどちょっとおもしろみにかける勝ち方ではあったかも。E3プライスの時なんかは、石畳の登りで脚を計るようなアタックを見せていたみたいだから、今回も攻めのレースを見せるんじゃないかと期待してた分、そう思っちゃったのかもしれない。

で、自分なりになぜボーネンがおとなしいレースをしたのか考えてみた。

・単に脚がなかった説。レース後ボーネンのインタビューで、「今日はそんなに調子がよくなかったんだよ」発言もあるようだし、自分の調子を冷静にみての判断だったのかもしれない。

・チームのレース運びが盤石で、自分から動く必要がなかった説。シャヴァネルはマークが厳しくて逃げに乗れなかったけど、2回目のクワレモントで集団を破壊したアタックは強烈でしたね。途中ことごとくアタックをつぶしてたスティーグマンスとか、最後まで先頭集団に残っていたテルプストラとか。ラストにポッツァートとバッラン3人の逃げが決まったのも、テルプストラとシャヴァネルのアシストが大きかったに違いない。

・レース中3回通るクワレモント~パテルベルグを無事こなすために力を温存していた説。まぁ、普通に考えるとこれだよね。三度目のパテルベルグ、もうちょっと距離が長かったら、下手するとポッツァートとバッランに置いていかれたかも…な走りっぷりだったし、ボーネンも今回のコースレイアウトに対して攻めの走りより守りの走りのほうが重要だと判断したのかも。

・周りからのマークが厳しくて動くに動けなかった説。ボーネン自身E3とヘントを連勝中だっただけでなく、シャヴァネルやテルプストラも絶好調とあって、明らかに他のチームはQSTをみる形でレースしてましたね。だからこそ、2回目のクワレモント辺りまでレースがおとなしかったのかもしれないけど。

・去年のロンドでやったアタックに非難が集中してトラウマになった説。いや、非難が集まったのかどうかは知らないけど、結果としてカンチェラーラに火をつけただけだった例のアタック、俺未だに意味がわからないもん。さすがに懲りたんじゃないのかなぁ…とか思ったり。

・ポッツァートに逆ストーカーをやってみたかった説。ボーネンもずっとローテーションに入ってたからそんなわけはないんだけど、ネタ的に…w

・最大のライバル、カンチェラーラがリタイアして張り合いが無くなった説。これはこじつけだなw しかし、レディオシャックも最後までアシストが3人前に残ってたようだし、カンチェラーラが落車してなかったらどんなレースになってたんだろうなぁ…と思わずにはいられない。

ロンド・ファン・フラーンデレンとパリ~ルーベは、数あるワンデーレースの中でもサバイバル度が格別に高い印象があるので、今年みたく比較的大きな集団のまま終盤を迎えるというのはどうなんだろうなぁ…と少しばかり思いました。新コース設定でレースがどう動くか、誰もが読めなかったから余計に慎重なレース展開になったのかもしれないな。来年も今年の同じコースなのかはわからないけど、一観客として無責任な意見を言うならば、やっぱり残り100キロ地点くらいからチーム感の思惑がぶつかり合うようなレースがみたいっす。

レース結果
落車続発のフランドル決戦 王者ボーネンが史上5人目となる3度目の優勝


2012年3月26日月曜日

ドワーズ・ドア、E3プライス、そしてヘント〜ウェヴェルヘム

オメガファルマQST、怒涛のチーム3連勝ですよ!好きなチームが想像以上の好調さをキープし続けていると、逆になんか不安になってくるのはどういうことでしょうか!?

ドワーズ・ドアはテルプストラの逃げきり勝ちも素晴らしかったんだけど、シャヴァネルの好アシストも見逃せないですよね。結果論かもしれんけど、テルプストラとシャヴァネルの2人が逃げ集団に乗れた時点で、このレースの行き着く先はほとんど決まってたのかもしれない。

テルプストラ独走勝利 2位シャヴァネルとのオメガファーマのワン・ツーフィニッシュ

そして2日後のE3プライスでは、ボーネンが勝負どころでレースを動かしながら、最後はスプリントで勝利と、これ以上ない勝ち方。終盤で二日前のレース同様逃げに乗ったシャヴァネルがゴール近くまで粘り続け、テルプストラが追走集団から抜けだそうとする選手のチェックに入り、最後はエースによるスプリントで勝利をおさめるという、チームとして磐石すぎる勝ち方。もう何も言うことがないという。

石畳に絞られた集団スプリントをボーネンが制す 新城は落車リタイア

さらに今日のヘント〜ウェヴェルヘム。今回はテルプストラとシャヴァネルというアタッカー不在のチーム編成ということで、逃げに選手を送り込んで追走集団にいるボーネンがレースをコントロールする、というオメガファルマQSTお得意の展開ではなく、最後まで派手な動きを控えて最後のゴールスプリントにかけるという、前2つのレースとはまた異なる戦略。好調のキッキやチオレックでも勝ちを狙えるというチーム編成だったけど、今日も勝利を決めたのはボーネン。最後のスプリントはかなりカオスな感じだったけど、ちょうど前の壁になっていたサガンが、フレイレの動きにつられてボーネンの進路をあける形になり、そこからのボーネンのスプリントは実にお見事でした。

ピュアスプリント勝負になると、他の若いスプリンターの後塵を拝する姿を何度もみてきたので、今日のような圧巻スプリントをみると本当にボーネンは好調なんだなぁと改めて思った次第であります。E3プライスとヘント〜ウェヴェルヘムを連勝するって、過去にどのくらい例があったんだろ。

しかし、エースだけじゃなく、チーム全体がこれだけ好調なのを見せつけちゃうと、本番となる来週のツール・デ・フランドルや翌週のパリ〜ルーベでは、オメガファルマQST VS その他のチームというレースになりそうですね。いくらチームが好調でも、徹底的なマークにあうとどうなるんだろう…。逆に、カンチェラーラあたりはレースがしやすくなりそうだよな、とか。

2012年3月18日日曜日

ミラノ〜サンレモ

帰省中につき、Jスポーツのライブ中継を見ることができなかったので、ストリーミングサイトで観戦した。Macbookでストリーミング動画を流しつつ、iPhoneでTwitterのタイムラインを追い、iPadで2chの実況スレをチェックするというスタイル、試してみるとなかなかいい感じで、何を喋ってるのかさっぱりわからないストリーミング映像を、他の人たちの書き込みで補完するという観戦方法もありだなぁと思ったり。

さて、そのミラノ〜サンレモ。レマニエ峠でカヴェンディッシュが早々に遅れて、そのカヴェンディッシュを先頭集団に連れ戻すために懸命になるスカイがレース中盤の単調になりがちな道中を盛り上げたけど、結局カヴェンディッシュがレースを諦めて、レースの焦点は前に残った選手たちの絞り込みに。

毎度レースの肝になるチプレッサである程度メンバーが絞られて、重要な局面で発生したジルベールの落車でさらに有力どころが脱落。さらにポッジオの登り区間でアタックをかけたニーバリとそれに合流したジェランス、カンチェラーラの3人のエスケープが決まるかどうか、特にカンチェラーラが無双状態突入後、後ろについたジェランスやニーバリが粘れるかどうか、さらにその3人を追う後続が逃げを潰せるかどうか、一気にボルテージが上がりましたねー。カンチェラーラが前を牽き始めると、他の選手はカンチェラーラを逃がすわけにはいかないので必死に後ろを追うことになって、レースが一気に緊迫した状態になるんだよね。

ゴールまで逃げを決めるために牽き続けたカンチェラーラは、最後の最後でジェランスに綺麗に交わされて、今年も2着。去年はスプリントで2着だったので去年のレースとはまったく状況が違うわけですが、これだけがっつりマークされちゃうと勝ちきるのはなかなか難しいですね。3人のエスケープに入ってから、一瞬だけジェランスが前に出た他、ずっとカンチェラーラが一人で前を牽いていたわけで、それで後続が追いつけなかったので、相変わらずカンチェラーラの強さは目についたわけだけど、どうにかして独走状態に持ち込まないとスプリントでは歩が悪くなりがちですな。後ろについていたジェランスとニーバリにしてみれば、自分が勝ちたいという欲を持ちつつも、後ろから追ってくるメンバーにゴスとサガンという決め手のあるスプリンターがいるから、逃げが決まらなくてもいいという大気名分があったのもカンチェラーラにとってはきつかったですね。こればかりはチームオーダー次第でもあるので、勝ちを狙えるスプリンターがいないと(今回はベンナーティもいたけど…)最後の最後で厳しくなっちゃう。そんなこんなを考えると、カンチェラーラが勝利するにはポッジオの下りで独走に持ち込むしかなかったんだろうなぁ…と思う次第。ま、勝ちを逃したけど、調子はとっても良いのは明らかなので、北のクラシックでも当然の大本命なんでしょう。

個人的に一番応援していたボーネンは22着。ライブでレースを見ていたときに、レース後のゴール前リプレイで派手に落車してたオメガQSTの選手がいて焦ったんだけど、あれはポッジオの下りで落車した選手の影響でちょっと遅れたボーネンに代わって前を追っていたトレンティンだったらしい。ボーネンも調子よさそうだったし、当然今回のレースも勝利を狙っていたとは思うんだけど、それ以上に本番レースといえるのは来週からの北のクラシックなわけで、ここで怪我をしちゃうようだと、ファンのテンションも一気に落ちるわけで、22着という結果は残念だったけども最悪の事態にはならなかったので吉としよう…。

最後にカンチェラーラを差し切ったジェランスは、たしかにおいしいどころどりだったんだけど、どうすれば自分が勝つことができるのか冷静に判断した結果なんだし、今期グリーンエッジに合流してからの調子の良さはこれまでのレースでも見せつけていたので、決して運だけの勝利でもないよね。なんだかんだいって、このレースを勝つにはシーズン序盤から調子の良いところをみせてないと無理なんだろうしさ。まずはおめでとうと言いたいですね。しかしこのジェランス、昨シーズンまでスカイにいた2年間は全然印象がなかったんだけど、今期の好調ぶりは目を見張りますねー。本来ならエーススプリンターのはずのゴスがそこまで本調子になっていないような状況で、ジェランスがビッグレースを制することができたのは、立ち上がったばかりのチームにも追い風だよね。ただ、このグリーンエッジというチーム、強力なオールラウンダーが見当たらないように思うんだけど、だからといってスプリントの勝利を狙うにはゴール前のトレインが組めているという印象もないし、この後のビッグレースではどういうオーダーを組んで何を目標にしていくんだろうか。

ポッジオで決まった3名のアタック 豪州勢が2年連続サンレモ制覇
実力で負けて勝負に勝ったゲランスがミラノ~サンレモを制す

2012年3月6日火曜日

ストラーデ・ビアンケ

先週土曜日に、イタリアのトスカーナ州で開催されたストラーデ・ビアンケをストリーミングにて観戦した。歴史が浅いのにかかわらず既に多くのファンを獲得していると言えるこのレース、見所はやっぱりこの写真に代表される未舗装区間。近年はジロでもコースの一部として取り入れられるようになりましたね。パヴェほどのアクシデントは起こりにくいんでしょうけど、砂煙の舞う光景は、何かが起こりそうな予感をひしひしと伝えてきますよね。

さて、今年のレース。序盤、中盤と逃げを打ったレディオシャック・トレック勢がカンチェラーラを温存しながらレースをコントロールし、それにBMCが対抗する展開になりました。序盤がどんなレースだったのか把握できてないんだけど、ストリーミングで観戦しはじめた時にはイケメンが単騎で逃げていて、それを追う集団はバッランとファンアーヴェルマートがカンチェラーラを見据えながらレースを進めていく。さらに後ろの集団にジルベールなどの有力選手がいたようだけど、前に追いつけるようなタイム差じゃなくなりつつあり、終了モード。

残り距離がなくなってきたところで、先にレースを動かしたのはBMCのファンアーヴェルマート。それをすぐにチェックしたカンチェラーラが、早々に追い抜いて無双モードに突入。カンチェラーラを追走する小集団が形成されたものの、最後まで追いつくことなくそのままゴールへ。こういう展開になると、カンチェラーラは本当に強いですね。カタールでも第4ステージで調子の良さそうなところを見せていたけど、さらに状態は上向き中といったところでしょうか。このパターンに持ち込まれたら、よほど追走で協調がとれないと、誰も手を打てない感じですね。レース展開も、チームメイトがずっと逃げてくれたおかげで、終盤までじっくりと機を伺うことができてたようだし、チームとしてこういうレースが出来るようであれば、去年のフランドルやルーベのような惜しい負けが続くこともないかも…という気もしてきますね。

ただ、今年はボーネンとその仲間たちの仕上がりっぷりも非常に良いみたいなので、カンチェラーラがいくら強くても一筋縄ではいかないんじゃないだろうか。昨日のパリ~ニース第2ステージでも、横風区間でオメガファルマQSTが動いて集団を粉々にし、そのままボーネンを勝利に導いたところをみるに、やっぱりチーム状態は非常にいいんでしょう。

逆に、チーム状態がなかなかあがってこないようにみえるのがBMC。ストラーデ・ビアンケでも、個人の状態を度外視して名前だけながめたら最強メンバーなわけだけど、パンクで遅れたジルベールは仕方ないとして、他にレースに参加してたエヴァンス、ヒンカピーにブライスといった面々はレース中に名前を聞かなかった気がするもんな。まだまだ調整中ってことなんだろうけど、ぼちぼちコンディション上げていかないと、少なくとも北のクラシックには間に合わなくなるような…。フースホフトもまだまだみたいだし。経験豊富な選手が多いわけだし、そこはそんなに心配する必要もないのだろうか。

ま、このままけが人がでなければ、フランドルやパリ~ルーベは面白いことになりそうだから、期待は高まるばかりです。はやく1ヶ月たたねーかなぁ…。

出走メンバー
レース結果
「北のクラシック」に向け本格始動 カンチェラーラが砂塵レース制覇


2012年2月27日月曜日

オンループ・ヘットニュースブラッド

土曜日に開催されたオンループ・ヘットニュースブラッド、ベルギーでのセミクラシック開幕戦ということで結構に楽しみにしてたレースだったわけだけども、ストリーミングでガッツリ観戦することができたので軽く回顧を。

クラシックシーズン開幕 23歳ファンマルクがボーネンを下す

いやー、もうびっくりしましたよ、ファンマルクの強さに。レース終盤でアタックをかけて集団をふるい落としたのもファンマルク。そして最後の勝負どころでも、強烈なアタックによって優勝争いをボーネン、フレチャの3人に絞り込んだのもファンマルク。そしてそして、ゴール前スプリントで、誰がどう見ても圧倒的有利に思えたボーネンを差しきったのもファンマルク。まさかあの展開でボーネンが負けるとは思いもしなかったし、びっくりしたよ、俺は。

レース後、ボーネン曰く「仕掛けが早すぎた。最後の最後で脚をつってしまった」的なコメントを残しているとおり、早仕掛け&脚が残ってなかったという敗因もあるんだけど、ボーネンに判断を誤らせただけの実力をファンマルクが持っていたってことなんでしょう。

ファンマルクは去年もクラシックレースで結果を出しつつあったようだし、今回のオンループで勝利したことでさらにステップアップしそうな気がしてる。本番でもいい線いくんじゃないだろうか。しかもまだ23歳だって!ガーミンというチームにはハウッスラーやファラーといったクラシックライダーがいるので、今年どこまで自由に走らせてもらえるかはまだわからないけど、今回これだけ強さを発揮したらチャンスはもらえそうだよね。

負けたボーネンは…、本番は当然この先だしね!調子良さそうだったし、パヴェ区間では健在っぷりを発揮してたけど、最後のスプリントで決め手が弱くなってきてる印象はあるよなー。例えばパリ~ルーベでフースホフトあたりとガチンコのスプリントになったらどっちが勝つだろう?とか。ま、ここで圧勝して去年のカンチェラーラ状態になるよりは、今はこのくらいの結果のほうがいいのかもなw

2012年2月20日月曜日

ツアー・オブ・オマーン

カタールのレースほど興味がなかったので、特にストリーミングを追うこともなく、結果だけチェックしてましたが…、なかなか熱い展開になったようですね。平坦コースでは、グライペルとキッテルのドイツ人2人がしのぎをけずる展開に。カヴェンディッシュやファラー、ボーネンといったカタールで結果を残してきたスプリンター組はおとなしめ(カヴは暑さにやられてたなんて話も耳にしたけど)。ロットはジルベールが抜けたことによって、完全にグライペルシフトになってますね。チームオーダーに中途半端さが無くなって、良いことなのではないだろうか、という気がしてる。去年まで圧倒的だったHTCトレインがなくなって、今年のスプリントはどういうふうになるのか楽しみにしてる点の一つなんだけど、案外HTCトレインの跡を継ぐのはスカイでもガーミンでもグリーンエッジでもなくてロットだったりしてね。

あとは、個人総合争いも終わってみれば1秒差という僅差の決着に。ベリトス弟は一昨年のブエルタで結果を出してから、オールラウンダーとして着実に実力を伸ばしてきた印象があるわりに、実はステージレースで総合優勝を果たしたのは今回が初めてだったらしい。ちょっと意外だったけど、去年まで属してたHTCコロンビアというチームがカヴのためのチームだったことを考えると、オールラウンダーとして結果を残すには厳しいチーム事情があったともいえるしね。今期、去年までオールラウンダー不在だったオメガファルマQSTというチームに移籍して、一気に花開くといいですな。チームメイトのマルティンやライプハイマーとの兼ね合いをどうしていくのかは気になるところだけど、楽しみが増えたことには違いないです。

オメガファルマQSTはこれで、サンルイス、カタールにオマーンと、ステージレースで3連勝。去年のことを思うとちょっとありえないくらいの好スタートを切ったことになるけど、この先もこの好調っぷりが続くといいなぁ…。せめて、北のクラシックシーズンまではこのまま失速することなく結果を出してほしいな。

1t4iのキッテルが2勝目をマーク Pベリトスがオマーン第3代覇者に輝く
キッテルがステージ2勝目、ヴェリトスが念願の総合優勝を果たす

2012年2月13日月曜日

ツアー・オブ・カタール

ツアー・オブ・カタールとっても面白かったのです。毎日21:00からはじまるストリーミングにて観戦してたんだけど、特に第3ステージと第4ステージの展開が熱かった!やっぱりロードレース観戦はライブに限るよなぁ…と改めて思いました。

第3ステージは、ちょうどストリーミングがはじまったあたりで横風区間に突入、エシュロンが形成されるところを目の当たりにできたのが嬉しかった。エシュロンで集団が分かれる展開って、これぞカタール!って感じがするよね。で、第1グループには、大会の優勝候補でもあるエースたちがしっかりと居残り、ゴール前スプリントで先にしかけたボーネンを余裕の手応えで差し切ったカヴェンディッシュがアルカンシェルを手にしてからの初勝利!



そして、もっとも盛り上がったのが第4ステージ。終盤、すでに小さくなっていた集団から、残り5キロのあたりでカンチェラーラがアタック!この鬼曳きによってあっという間に集団がバラバラに。カンチェラーラのアタックに即座に反応したアダム・ブライスと、その後ちょっとした差を追いかけるQST勢3人やフレチャなど数名が続く。この時点でボーネンと総合優勝を競っていたファラーが脱落(パンクだったらしい)、カンチェラーラについていたアダム・ブライスも脱落(こちらもパンクだったらしい)、そしてカンチェラーラに追いついた少人数の集団がそのままゴール前でスプリント。こうなると最も利があるのはボーネンで、総合優勝をぐっと引き寄せることになった価値ある大会2勝目をゲット。結局この時手に入れたタイム差をそのままキープしてボーネンが総合優勝を手にしました。



しかし、この第4ステージの終盤は、この後のクラシックレースを連想させる厳しいレース展開になりましたね。カンチェラーラのTTモードが発動すると、一気にテンションがあがります。アダム・ブライスが先頭交代を拒否したことで、カンチェラーラを追っていた他のメンバーが追いつきやすくなったという事実もあるけど、QST勢の仕上がりの良さも目についた。ボーネンの調子も良さそうなんだけど、他にもニコラス・マースとスティーグマンスの働きぶりも素晴らしかった。ニコラス・マースは去年もこのレースで結果を出してたはずで、北のクラシックでも戦力になる予定だったんだけど、残念ながらパリ〜ニースで落車負傷のため春先のビッグレースを棒に振ってしまったのがもったいなかった。今年は順調にいってほしいですね。

シーズン序盤ということで、まだまだコンディション調整の目的という選手も多いレースだったとは思うけど、盛り上がるところはしっかりと盛り上がって、見てて面白いレースだった。ASO主催ということもあって、レースの実況映像も綺麗だったしね。贅沢を言うなら、できればJスポで日本語解説付きでみたいレースの一つだったりもするわけだけども…。Jスポさん、そろそろこのレースもライブ中継対象にしちゃいましょーよw

2012年2月7日火曜日

オメガファルマQSTが絶好調な件

2012年になってから、オメガファルマQSTの快進撃が続いている。cyclowiredのこの記事によると、
シーズン序盤から絶好調のオメガファーマ・クイックステップは、これが2012年シーズン8勝目。驚くべきことに、早くも2011年シーズンの勝利数(8勝)に並んでいる。
とのことらしい。確かに去年は散々だったもんなー、とか、オフシーズンに行われた大補強を考えると、今シーズンは結果を出さないとヤヴァいよな、とか、プレシーズンで勝ちを量産したところで、3月以降の本番で結果が出ないと意味無いよ!とか、いろいろ思うところはあるんだけども、まずは良いスタートをきったようで、ファンとしてちょっと安堵してる。

個人的に驚いたのは、昨日のツアー・オブ・カタールで、チームTTで良いタイムだったこと。TTスペシャリスト集団のガーミン・パラグーダに及ばないのは仕方ないとしても、そこから遅れることたったの7秒、全体で2位の好成績。今回オメガファルマQSTがカタールに送り込んだメンバーを考えると、そこまでTTが強いという印象を持っていなかったので、ここまで良績を残すとはおもわなんだよ。

カタールの帝王ことボーネンも、初日のスプリント勝利に続き、チーム力を問われる昨日のTTTでタイムロスを最小限に抑えたところから、アクシデントが発生しない限り総合優勝を狙いに行くだろうな。この時期にコンディションを上げすぎて、本番のクラシックシーズンに調子落ちとかいうオチは勘弁願いたいけど、ここで結果を出しつつ、去年はほとんど良いところのなかった北のクラシックでも八面六臂の活躍することを期待したいですな。

コンタドール、2年間の出場停止処分に

2010年のツール終了後、ドーピング検査に引っかかっていたことが判明し、その後長いことうやむやになっていたコンタドール。昨夜、ようやくCASから裁決が出た。その結果、クロ判定となり、2年間の出場停止処分に相成りました。コンタドールのことは好きでもないけど、ロードレース界のトップレーサーがこういう形で退場になるのをきくと、やっぱり残念です。

CASがコンタドールに2年間の出場停止を言い渡す ツールのタイトル剥奪

どうやら出場停止扱いになる期間は、2011年1月25日~2012年8月5日になる模様(すでに暫定的な出場停止処分を5ヶ月と19日間受けているため)。この影響で、2010年のツール総合優勝と2011年ジロ総合優勝は剥奪されることに。

どちらの大会も、後のCAS裁決次第では勝利が剥奪されるかも、と言われてたけど、実際に剥奪されるとインパクトが大きいな。3年連続総合2位という、ある意味不名誉な記録を残してしまったシュレク弟も、これで晴れて(?)ツールの覇者に。本人の談話によると、「自身の力で勝ち取った結果ではない」的なことを言っているようだし、まぁその気持ちもわからなくはないけどな…。それよりもとても影が薄い気がするのは、去年のジロで繰り上がり優勝となるスカルポーニ。スカルポーニもこの可能性があることを考えて、全力で2位を獲りにいったんだろうけど、去年のジロはコンタドールの強さが圧倒的すぎて、2位以下の印象がほとんど残っていないという…。

こういう結末になる前に、とっとと出場停止処分を受けていれば、という気もするけど、過ぎたことを考えてもしかたないしね。レース復帰時期は年内とブランク期間は短いので、もし引退することなく現役続行となるのであれば、復帰後のレースで健在っぷりを存分に発揮して欲しいところ。

2011年12月14日水曜日

JSPORTSが頑張っている件

いやー、このブログ、すっかりご無沙汰しちゃってるあまり、自分でも忘れかけてました(おい)。この時期、サイクルロードレースの放映が全然ないので、ネタになることも全然ないし、一ファンとしては早く春にならないかなぁ…と三月になるのを待ちわびているわけです。

で、サイクルロードレースの観戦のためだけにJSPORTSに加入していることもあって、今年はレース放映がなくなる11月~2月の間は契約を止めることにしました。去年は冬の間も契約続けてたんだけど、思い返すとこの期間中にJSPORTSみたのって、2月に録画放映されたツール・ダウンアンダーと中東のレースだけなんだよね。さすがに、目的の番組が何もないのに毎月3000円近い視聴料を支払うのは意味が無いわけだし。

ところがそのJSPORTS、そういうサイクルロードレースファンが意外と多いことに気付いたのか、今年はやってくれました。なんとシクロクロスの世界選手権を放映するだと!?

12月17日〜 JSPORTSがUCIシクロクロス・ワールドカップ全戦放送(cyclowired.jp)

シクロクロスといえば冬の風物詩(というほど日本じゃはやってないけど)。そのシクロクロスの世界選手権(全10戦?)を、さすがにライブ中継ではないけど、JSPORTSで放映してくれるとのこと。しかもですね、何がすごいかっていうと、少なくとも現時点で放送予定が決まっている第6戦まですべてのレースで、1度は無料放送をしてくれるところ。シクロクロスの放映の話を最初に耳にした際に、JSPORTSと再契約しないと!と思いきや、太っ腹すぎる…。

というわけで、JSPORTSの再契約は当分おあずけなんですが、3月(場合によっては2月)になったらまた契約するので、その際はよろしくお願いします。

あと、今週末に発売される、今年のツール・ド・フランスの総集編、ついにBlu-ray対応ですよ!ひっそりとGJ!と思っている。DVD版と比べるとお値段も2割増しくらいしますが、それでも私はBlu-ray版を購入しちゃいます。おそらくサイクルロードレースものではこれが最初のBlu-rayだと思うので、JSPORTSとしても今回の売り上げを今後の指針としてとらえることになると思うし、是非とも良好な売り上げになって欲しいところですね。

2011年8月31日水曜日

レオパード・トレックとレディオシャックが合併?の噂話

ここ数日、TwitterのTL上にもこの話題がちょくちょく流れていて、さすがにネタだろうと思って流してたんだけど…。なんだかガゼッタ紙でも取り上げられているらしいですよ?

噂それとも事実? レディオシャックとレオパード・トレックがチーム合併  | cyclowired

とはいえ、噂のレベルであって、実際どうなのかはわからないわけだけど…。この話について、カピパラさんがわかりやすい感想を述べてましたが、これは私も完全に同意であります。

2011年8月20日土曜日

ブエルタ・ア・エスパーニャ開幕!

ツールが終わってまだそんなに時間が経った気もしないけど、気がつけば今日からブエルタの開幕ですね。例年より一週間前倒しのスケジュールの影響も大きいんだろうけど、例年よりも優勝狙いの選手が多いような…?気のせいかな。

地中海沿いのリゾートで開幕 超級シエラネバダと2つの激坂バトルに注目 | cyclowired
33年ぶりにバスクを通過 「魔の山」アングリルでマイヨロホ争いは決着 | cyclowired
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コースプロフィールをチェックしてると、「魔の山」アングリルが…。前回ブエルタでアングリルを登ったのは2008年らしく、その時はまだサイクルロードレースに興味がなかったんで、この山が「魔の山」と呼ばれる由縁がまだ実感できていないんだけども。そうは言っても、
平均勾配10.2%・最大勾配23.5%の悪名高き超級山岳アングリル峠が、142.2kmの短いコースの最後に鎮座する。後半にかけて13〜20%の勾配を刻むアングリルは、トップ選手でもバイクが蛇行するほどの激坂であり、ヨーロッパで一二を争うほどの難易度。
というコース解説を読むと、半端じゃないことだけは理解できるw というか、よくもまぁこんな山をコースに組み込んでしまうものです。

例年、ブエルタはほかのグランツールほどテンションが上がらなかったりするんだけど、今年はどうだろうか。がっつりライブ中継を楽しむだけの余裕もそんなになさそうだし、要所をしっかりおさえる程度で向き合いたいと思う次第です。

BMCの選手補強

フースホフトのBMC移籍に続いて、今度はジルベールのBMC移籍も正式に発表されましたね。ジルベールの移籍先は、結構前からBMCではと噂されていたのでそれほど驚きはなかったけど、それでも「BMCかぁ…」と思ってしまうこの心境はどうしたもんですかね。

ジルベールが来季BMCレーシングに移籍 3年契約のサイン交わす | cyclowired
フースホフトがBMCレーシングチームに移籍 三代世界王者が揃う | cyclowired

BMCの選手補強、たとえばHTCのTJを連れてくるってのは、山岳アシストがまだ弱いチーム事情と一致していてとても納得いくわけです。でも、ジルベールとフースホフトってのはどうなんでしょう。この二人がBMCに加入したことによるチーム事情って、今年のオメガファルマ・ロットに近いと思うんです。

今期に入って、オメガファルマ・ロットにはグライペルが加入し、一緒に何人かHTCからアシストも連れてきて、今までのチームにはなかったゴール前スプリントを競える力を手に入れた。ただ、グライペルとしては、HTCにいた頃に出場できなかったツールに出たいという希望が当然あって、実際その念願がかなってツールに出場することもできた。

ただ、オメガファルマのチーム目標は、去年結果の残したヴァンデンブロックの総合狙いであって、グライペルはトレインを組めるようなアシストを連れてツールにでることは出来なかった。さらには、今期強すぎるほどのリザルトを残してきたジルベールもツールに参戦。これによって、単独スプリントによるポイント賞狙いのグライペル、ステージ勝利狙いのジルベール、個人総合の表彰台狙いのヴァンデンブロックという、選択肢の沢山あるチームができあがったわけだけど…。傍からみても、こんな中途半端なチーム構成で結果を残せるのだろうか?という疑問がわき上がるわけで。

そして、その不安どおり、ツール序盤でヴァンデンブロックとジルベールがゴール前で協調体制とれずに共倒れするシーンだったり、ポイント狙いの形で動いたジルベールをみたグライペルが「こんなのチーム戦じゃない」的なコメントを残したり…、まぁある種、期待通りの展開になりました。ヴァンデンブロックが落車による怪我の影響でリタイヤしたことで、そのチーム内の混乱も落ち着くという、悲しむべきか喜ぶべきかいまいちわからない結末を迎えたうえ、終わってみればステージ3勝というリザルトを残していて、チームとして決して失敗じゃなかったとは思うんだけどそれは結果論であって、仮にヴァンデンブロックがリタイアしてなかったら、このチームはどうなっていたんだろう…?というのは未だに興味のあるテーマだったりする。

で、話を元に戻すとBMCのチーム構成。当然、今年のツールでみごと初優勝を飾ったエヴァンスが中心であることに代わりはないでしょう。そこに、ワンデーレースに強いジルベール、北のクラシックのようなタフなレースに強いスプリンターフースホフトが加入。多分春先はうまく役割分担が出来ると思うし、それこそチームがうまくフィットするとクラシックで勝利を量産しちゃうことも可能なチーム編成になりそうな気もする。今年のアルデンヌクラシックで、ジルベールをアシストするヴァンデンブロックをみて、これは強力なアシストだなぁ…とか思った記憶があるけど、来年にいたってはジルベールをアシストするエヴァンスといったシーンも見れるわけですよ。これはずるいw

ただ、やっぱり問題になるのはツールの編成じゃないのかなぁ…と。エヴァンスからみて、グランツールにおけるジルベールとフースホフトの立場は、総合優勝を狙ううえで、うまくまとまるんだろうか。今年のオメガファルマと同じようなことにならないだろうか、とかね。

あとは、やっぱり実績のある選手を(おそらく大金を積んで)引っ張ってくるBMCのやり方がなぁ…。ロードレースの世界でも、最近は資金が潤沢にあるチームが、お金を積んで選手を集めるケースが増えてきてると思うんだけど、BMCの集め方が一番えげつないようにみえちゃう。たとえば、最近だとスカイやレオパード・トレックなんかも、同じように選手を集めた印象があるけど、例えばスカイの場合はイギリス人によるツール勝利という目標があって、レオパードの場合もシュレク兄弟のためのチームというふうに、一応チーム方針がファンにも見えているわけですよ。でも、なんというかBMCの場合は見境がないというか…。いや、これは個人的なやっかみというか、銀河系集団的チームが好きになれないという性格に起因してるいちゃもんだという認識はあるんだけどさw

ヨーロッパで、BMCのようなチームって人気でるもんなのかなぁ…?

2011年8月19日金曜日

オメガファルマ・QSTの明日はどっちだ?

トニ・マルティンの移籍先がオメガファルマ・QSTになったみたいですね。HTCハイロード解散の報から先、マルティンがどのチームに移籍するのか気になっていたんだけど、ちょっと意外な選択だったかな?これで、HTC組からはベリトス兄弟、マルティンに、チームディレクターのブライアン・ホルムがオメガファルマ・QST入りに。これはいい補強と言えるんじゃないでしょーか。

とは言え…。なんだかもう、QSTというチームがどこを目指したチームになるのか、私にはさっぱりわからなくなりましたw 今までは、もうなんといっても春先のクラシックの勝利が至上主義だったわけで、グランツールなんかでは非常に地味な存在になってたけど、オメガファルマとの合併に加えて、ベリトス兄とマルティンの加入によってオールラウンダーの層がいきなりあつくなったわけで。こうなると、当然チーム編成としても、今までのクラシック重視とは行かなくなるでしょう。そもそも、オメガファルマ側の選手は、だれがこのチームに加入するのかもよくわかってないし、チームに属する選手数も多くて30人までなわけだし、今までQSTにいた選手も相当数あぶれることになるんじゃないだろうか?先日、ここのところ結果をあまりだせていないボーネンが2年契約を結んだ、というニュースを読んだ記憶はあるけど、他の選手達はどうなるんだろうね。シャヴァネルとか。契約更新したんだっけか。

個人的にクラシック至上主義という方針は大好きだったんだけど、今後の目指す方向がグランツールよりになっちゃうようなら、個性のあるチームが減ってしまって残念です。まぁ、ベルギー人が主力である限り、クラシックへの情熱がなくなるとは思えないんだけどさ。

HTC組の移籍情報も、有力所はだいたい見えてきたところだし、そろそろ各チームの来期の構想も固まりつつあるとは思うんで、オメガファルマ・QSTの来期メンバーも明らかになることでしょう。中途半端なチームにならないといいんだけども。

2011年8月16日火曜日

コールドプレイの「Every Teardrop Is a Waterfall」

コールドプレイの「Every Teardrop Is a Waterfall」を聴くと、ついつい今年のツールを連想してしまう。のは、Jスポーツのツール放送で、番組終了時にこの曲が流れていたからなんだけども。是非、来年になって、今年のツールをつかったフィラーを流す際は、この曲をBGMとして使っていただきたい所存。ツールのフィラーといえば、(・∀・)ヘーイマンマンマ♪で有名(?)な定番曲「Life In a Northern Town」が最近になって使われなくなって、個人的にいまいち雰囲気が盛り上がらないんだけど、「Every Teardrop Is a Waterfall」であればきっと違和感ない気がする!

あ、去年のツールのフィラーを、「Life In a Northern Town」に差し替えた動画がニコ動にアップされていたので、ここにも貼っておこうっと。

2011年8月8日月曜日

チームHTCハイロード、解散に…。

ツールの前からいろいろと噂が流れていたHTCハイロードの時期スポンサー探しの件、結局はチームの解散という一番悲しい決着となってしまいました。ことの顛末は、このエントリーが一番わかりやすいのではないでしょうか。

HTC解散-ステイプルトンが最後まで交渉していた相手

HTCのトレインの美しさは、私がサイクルロードレースにはまり始めてから一番わかりやすいものだったし、有力選手が移籍で出ていってもそれ以上に選手補強がうまく回るチームマネジメントだったり、最近はカヴェンディッシュに代表されるゴール前スプリント以外の勝利なんかも増えてきたところで、来年はどんなチームになるのか楽しみにしてたんだけども…。本当に残念です。

サイクルロードレースは、他のメジャースポーツのように入場料による収入がない、だったり、放映料権の分配の仕組みも(おそらく)確立されていないという、言ってみればスポンサード以外の収入源がないというスポーツ事情があって、スポンサー名の露出に見合う成果がないとスポンサードする意義を見いだせないという難しい面があって、同一企業が長い期間にわたってスポンサーを続けることがめったにないという、チーム運営にはとても難しい一面があるわけですね。ここ数年、もっとも成功したチームの1つであるHTCハイロードのようなチームでも、チームを支えるだけの広告料を出せるスポンサーを見つけることができない、いや、HTCハイロードの場合はチームが成功しすぎて、豊富なタレントを支えるには必要な広告料も増えてしまったという事情もより話を難しくしたんだろうけど、今後も同じ道を歩むチームも当然出てくるだろうし、本当にどうにかいい枠組みができないものか、考えてしまいますね…。せっかく軌道に乗ったチームがこういう事情で分解してしまうのは、観てる方もつらいし、それが好きなチームであれば、下手すると競技への情熱までも失いかねない分、どうにかならないもんですかね。

誰がどのチームに移籍していくのかも当然気になるし、来期に向けた移籍話も一筋縄でいかないかもしれないな。マルティンはどのチームにいくんだろ。

2011年7月26日火曜日

「チェイシング・レジェンド」鑑賞

かれこれ1週以上経つんだけど、ついに日本でも劇場公開となった「チェイシング・レジェンド」を早速鑑賞してきた。もうね、面白すぎ!興奮しました。映画で描かれていたシーンをだいたい知っていたとはいえ、映画としてしっかり編集された状態で鑑賞すると、こうも興奮度MAXで再観戦できるものなのか!と思いました。映画の舞台となった2009年のツール自体が面白かったというも、当然大きいんだけどさ。

この映画の見所は沢山あるけど、ヒンカピーがマイヨジョーヌを逃したシーンと、ラストのシャンゼリゼゴールは何度みてもいいですね。あと、トニー・マルティンの渾名が装甲車(たぶんpanzer)なのにちょっと笑った。確かに前を牽いてる時のマルティンは装甲車っぽいw

で、映画を見終わったあとにちょっと思ったこと。この映画、たぶんサイクルロードレースが好きじゃないと見向きもしない気がするけど、そうじゃない人にこそ観て欲しい気もするなぁ…と。ツール・ド・フランスの面白さが95分に凝縮されてて、ロードレースファンになるいいきっかけになりうる映画だと思うんだよね。個人的には、「チェイシング・レジェンド」でツールに興味を持って、そこからJスポで実際のツールを観戦してファンになり、その後で「ブラッド・スウェット&ギアーズ」を観てロードレースの深みを知る。って流れが自然な気がする。そう考えると、公開時期や順番が微妙な気がしないでもないけど…。

サイクルロードレース好きなら、相当なアンチカヴェンディッシュじゃない限り、鑑賞して後悔することはないと思います。かなりオススメ。

2011年7月25日月曜日

ツール閉幕

今年のツールが閉幕しました。いつものことだけど、グランツール終了後はなんとなく寂しい気持ちになりますね。

個人総合優勝は、最後の個人TTで見事逆転を決めたエヴァンス。チームに強力な山岳アシストが欠けることもあって、アルプス越えでは孤軍奮闘な状況になりがちですが、我慢に我慢を重ね、得意の個人TTでタイムを稼ぐことに成功!鮮やかでしたね。

逆に、1分近いリードを持っていたシュレク弟は、苦手な個人TTでタイムを落とし、これで3年連続の2位フィニッシュ。個人的に、シュレク兄弟がいまいち好きになれないこともあって、ツール終盤はエヴァンス頑張れなスタンスで応援してましたが、TTで逆転された後のゴールシーンで、明らかにがっかりしてた表情をみると、さすがに気の毒な気もしてきたけど、これが勝負の世界なわけで、勝者は一人ということで、まだまだ若いんだし、来年以降もチャンスは続くでしょう。

ジロに続いてのダブルツール達成も期待されたコンタドールは結局5位フィニッシュ。山岳で遅れる、という今までに見たことのないシーンに衝撃を受けてしまいましたが、特に過酷なコース設定だったと言われる今年のジロの後ではコンディションを再び整えるのは非常に厳しかったみたいですねー。個人総合優勝が遠のいた後にみせた積極的な逃げに、王者の意地をみた気もするけど、残念ながら最後まで結果には繋がりませんでした。ジロでの圧倒的な強さに、この人がグランツールにでてくるだけで盛り上がりが欠けちゃう!くらいの印象が出来つつあったけど、いくら強い選手でもやっぱり人間なんだなぁと思いました。

他に今回のツールは、最初の週で繰り返し発生した集団落車によるエースのリタイヤが多くて、出だしで応援のモチベーションがちょっと落ちちゃいました(特にレディオシャック勢に続いた災難がなぁ…)が、前半に魅せたマイヨ雷神さまの活躍と、中盤から終盤までマイヨジョーヌを着続けたヴォクレースの活躍が強く印象に残りましたね~。

あとは、毎度のことながらHTCハイロードの牽きから発射されるカヴェンディッシュの圧巻スプリント、ステージ2勝を飾ったボアッソン(シャンゼリゼでも、カヴェンディッシュについていけたのはこの人だけでしたね)の勝利とかが記憶に残ったかな?

逆に、ニキ・セレンセンのバイク接触とか、フレチャとフーガ―ランドが巻き添えを食らった車との接触事故とか…ありえない事故なんかも。レースが興行として盛り上がるにつれ、メディアもより際どいシーンを捉えたくなるのかもしれないけど、こういう事故でレースに悪影響が出るのは避けて欲しいものです。

好きな選手の中では、去年のジロでみせた山岳での爆発力が出せなかったバッソへの残念感、序盤の落車の影響で早々にリタイヤしちゃったボーネン、期待された個人成績では結果を残せなかったマルティン(個人TT勝利はすばらしかったけど!)等々、応援しがいがないまま終わっちゃいましたが、また来年以降に期待しよぅ…。

つか、HTCハイロードのスポンサー探しは結局どうなったんだろう?